![]() オシムの言葉 (集英社文庫) ¥ 650 〜 ¥ 88 サッカーの日本代表監督だったイビチャ・オシムの言葉を中心に、その人間像に迫ったノンフィクション。 学生時代に大学の数学教授にならないかとの誘いが来たように、非常に頭のいい監督である。旧ユーゴという、政治的に複雑な国で生まれ育ち、代表監督をしていたことが、彼に慎重な言動を取らせるのだろう。彼は言葉の持つ威力とその怖さを十分に知っている。その一方で、サッカーにおいては大胆な采配もする。慎重かつ大胆、それがオシムという男である。選手を選ぶ目も確かだ。 オシムのサッカーは、とにかく選手を走らせると言われるが、ただ走らせるわけではない。走りを中心とした練習には、一つ一つ意味がある。たとえば、オシムがハーフコートを使って1対1で練習をさせたことがあった。片方の選手が押されて、苦しんでいる。と、オシムが見ている選手に注意を促す。1 対1で勝てないなら他の選手が助けに行くべきだというのである。1対1という監督が決めた約束事を破ってもかまわないのだと。このように、オシムは常に明確な目的を持って練習をさせる。その考えを理解していれば、何をしてもOKなのである。ただ単に選手の自主性に任せると言っていたジーコとはずいぶん違う。日本の選手はまだ、いきなり自由にやれと言われて伸び伸びと創造性にあふれるプレーができるほど成熟してはいない。日本はブラジルとは違う。オシムは、厳しい監督ではあるが、選手自身の考えも尊重するという点で、トルシエとジーコの中間あたりに位置する存在だと思う。 この本を読んで、オシムなら日本のサッカーをさらにレベルアップさせてくれるのは間違いないと確信していた。それだけに、病気のために退任したのは本当に残念である。彼が完全に回復することを祈りたい。 ![]() オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える ¥ 1,680 〜 ¥ 560 社会現象にまで至った【オシム語録】とはいかにした生まれたのか。 この本を読めば、それがよく理解できると思います。 オシムの言葉のルーツは、その悲しい過去ゆえに生まれたものでした。 祖国が戦争に巻き込まれ家族と離ればなれになりながらも、指揮官として戦った姿には読んでいて目頭がただ熱くなるばかり。オシムのサッカーというよりも、オシムの人生を追うような内容になっています。 私は歴史の知識は乏しいのですが、 これをきっかけに世界のことをもっともっと知らなければいけないな、と思いました。 同時に、こんなに素晴らしい人間が存在している奇跡を感じずにはいられませんでした。 絶対に読むべき本です。 ![]() 蹴りたい言葉 サッカーがしたくなる101人の名言 (コスモブックス) ¥ 1,365 〜 ¥ 856 意外に知られていないことだが、ビル・シャンクリーの有名な言葉はヴィンス・ロンバルディの自伝の引用であった、などの話がコラムに盛り込まれている。読み物としても面白い。 読み進めて、最後に涙が出る。その理由は読んでからのお楽しみだ。 |
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